「セラピストとして働く」と言っても、その働き方は様々です。
サロンによって雇用形態の違いがありますし、独立して働くということもできるため、自分の理想やライフスタイルに合わせて選択する必要があります。
このそれぞれの働き方の特徴を知らずにセラピストになってしまうと、「自分の理想の働き方じゃない…」と後悔することになるでしょう。
そこで今回は、セラピストとして理想の働き方を選択するために、セラピストの雇用形態それぞれの特徴やメリット・デメリットについてお話しします。
【セラピスト働き方の種類は?】雇用形態それぞれの特徴やメリット・デメリット
セラピストとしての働き方は、主に以下の4つから選択できます。
・アルバイトやパート
・業務委託
・独立開業
では、それぞれ詳しく見ていきましょう!
正社員で働くセラピスト
サロンを運営する会社の社員として就職し、セラピストとして勤務する働き方です。
正社員の場合は、お客様への施術といったセラピスト業務だけではなく、店舗運営にかかわる幅広い業務を任されることが多いです。
たとえばシーツやタオル洗濯などの雑務、PCを用いた事務作業などです。
役職が付いてステップアップしていけば、企画立案やサロンスタッフの教育・管理も業務内容に。そしてゆくゆくは店長にもなることもできるでしょう。
正社員のメリット・デメリット
正社員によるメリットは、「一定の収入が保証される」という点です。
毎月の給与が安定的に支給されることが決まっているため、業務のみに集中し、安定した生活を送るのに役立ちます。年に数回ボーナスが支給される会社もあります。
また、「福利厚生」などの恩恵を受けられるのも強みですよね。
たとえば、もし失業した場合や育児などで休業する場合も、条件を満たしていれば給付金が得られるので、生活の支えとなります。
正社員のデメリットは、「一定額以上の給料を貰えない」ということです。
会社に所属している限りは、給料の上限は決まったものになります。
任されている仕事量によっては「働きに見合わない給料」だと思うことも…。
もし「指名が月に100本入るセラピスト」と「指名が入らず待機ばかりのセラピスト」の給料が同じような金額だとどうでしょうか?
安定的な給与が保証されている一方で、その金額によっては収入や待遇に不満を感じる人もいるでしょう。
アルバイト・パートで働くセラピスト
正社員と同じように、アルバイトやパートもお店に雇用されている立場になります。
ですが正社員とは違い、任される仕事やそれに対する責任が少ない働き方です。そのため、未経験でもセラピストを募集しているサロンもあります。
アルバイト・パートのメリット・デメリット
アルバイト・パートのメリットは、「勤務日時を決められる」というのが大きいでしょう。
家事や育児、学業、プライベートな予定などに合わせて休日を取ることができるので、主婦や学生の方でも働きやすい形態です。
正社員だと、お店が忙しい土日祝日に休みを取るのは難しいですが、アルバイト・パートであれば、休日の融通もききやすいです。
デメリットは、給与形態によりそれぞれ異なります。
「時給制」であれば、施術をどれだけやっても給料は時間分しかもらえないこと。
「歩合制」であれば、お客様が来ずに仕事が無い日の給料が0円になるということです。
業務委託で働くセラピスト
業務委託の働き方としては、アルバイト・パートに近いです。
ですがこちらは、サロン側との雇用契約は結ばず、個人事業主のセラピストとして業務提携の契約をして勤務することになります。
業務委託のメリット・デメリット
業務委託のメリットは「完全歩合制」というところにあります。
勤務するサロンで自分の指名や売上に応じ、報酬が手元に入る形となります。つまり、指名を獲得して売上を上げれば上げるほど、自分の収入がアップします。
人気の高いセラピストになれば、正社員よりも収入が高いということもありえるのです。
その一方で、仕事が無ければ当然のように報酬はありません。
業務委託の契約上「出勤により対価を得るものではない」という決まりがされています。
重要なのは仕事の成果のみ、サロンと業務委託セラピストの関係は、意外とドライであることを覚えておきましょう。
業務委託は「控除額103万円」が変わるため、扶養家族の「追徴課税」に注意!
親や配偶者の「扶養」に入っている人が「業務委託のセラピスト」で働く場合は注意が必要です。
これには、パートの主婦やアルバイトの学生に当てはまる「103万円の壁」が関わっています。
世帯主の扶養に入るための条件が「年間収入103万円以下」のため、扶養家族の収入をそれ以下に抑えているというものです。
103万円というのは、基礎控除48万円と給与所得控除55万円の合計なのですが、雇用されて給与を貰っているアルバイトやパート限定のものです。
つまり雇用契約のない業務委託は「給与所得控除」が適用されず、「基礎控除内」で働かなければならないため、「48万円の壁」となるのです。
細かいことは省いているので一概には言えませんが、注意が必要なことは覚えておいてください。
独立開業して働くセラピスト
自ら独立してサロンのオーナーになるというやり方です。
独立してお店を構えるというと、ある程度の規模の路面店を想像してしまうかもしれませんね。でも自分一人でやるのであれば、自宅サロンや出張のみといった小規模なところから意外と手軽に始められます。
セラピストとしてある程度の実力が付いてきた人向けの働き方です。
独立開業のメリット・デメリット
独立開業のメリットは「自分のやりたいようにできる」に尽きます。
お店のコンセプトや料金、営業時間、施術内容、ユニフォームなど、業務に関わることすべてに自分が決定権を持つことができます。
もう自由すぎて不安を抱いてしまうほどに自由です。
デメリットは「セラピストだけではなく経営者としての能力が必要になること」です。
施術が上手いだけではお店の経営がうまくいかないでしょう。
事業が軌道にのればそれでいいのですが、経営が傾いてしまうと不安定な生活を余儀なくされ、最悪の場合は廃業する可能性すらあります。
また、オーナーは自由な分、「やらなければいけないこと」も多いです。
細々とした事務作業や確定申告の準備など、開業前よりも確実に業務量は増えます。
そのため、物事を要領よくこなせる技量も必要です。
あとがき
セラピストとしての働き方をまとめると、以下の4つですね。
- 正社員
- アルバイトやパート
- 業務委託
- 独立開業
以上です。
ぜひ、様々な働き方の中からあなたに合ったものを上手に選択し、自分なりのライフスタイルを確立させていってください♪
では、良いセラピストライフを!